Mitarbeiter / Staff
三谷研爾
みたに けんじ
ドイツ・オーストリア文学/中欧文化論19 世紀末から20世紀初頭の世紀転換期に、プラハからあらわれたドイツ語作家たちの文学。また、ベルリン・ウィーン・プラハの都市空間の形成史。
メッセージ
大学に入って最初の2年間、哲学もしくは西洋史を専攻するつもりでいました。ところが急転直下、ドイツ文学に進むことになったのは、その当時活発だった1920年代の文化史・思想史研究の本に触発されたからです。それが発端ですので、建築・絵画・音楽はもちろん、哲学や社会学や人類学などもつまみ食いする「雑学派」である点は、今もまったく変わっていません。ドイツ語だけでなく英語や日本語のテクスト、あるいは地図や図像を可能なかぎり深く読み、あとはできるだけ囚われなく自在に思考すること。こうした作業にもっともふさわしいのは都市であり、したがってウィーンやベルリン、プラハやブダペスト、さらに上海や東京に惹かれ続けています。ただ最近、以前にもまして日本語にこだわるようになりました。自分の日本語の限界に挑みながら、文章を紡いでいく時間はほんとうに楽しいひとときです。
吉田耕太郎
よしだ こうたろう
ドイツ文化史・ドイツ思想史、とりわけ18世紀ドイツ語圏の文化について興味があります。ここ数年は児童文学の成立について調べています。
メッセージ
ドイツ文学またはドイツと聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。グリムの童話やミヒャエル・エンデの児童文学を思い浮かべる人、またゲーテやシラーといった作家の名前を聞いたことのある人もいるかもしれません。世界史に興味のある人ならばヒトラーのナチズムや、第二次世界大戦後の東西ドイツの分裂とドイツ統一といったエピソードを思い浮かべる人もいるでしょう。そしてまたビールやソーセージの国、バッハ、ベートーベン、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスを生んだ音楽の国を連想する人もいるかもしれません。ドイツ文学を狭小に理解する必要は全くありません。ドイツについて皆さんが抱いているイメージや意見を大切にしてください。なぜなら大学は、各人の抱いているイメージや意見を自由に交換することのできる場だからです。皆さんが抱くドイツをさらに深めることのできる環境を提供したいと思っています。
Johannes Waßmer
ヨハネス ヴァスマ―